眠空

恋心の描き方
情景を淡々と描く文章はスラスラと読め、主人公・小夜子が奏ちゃん以外のものに冷め気味なのが伝わる、一人称小説の成せる技だと思います。 恋心の描き方が素晴らしいんです。「目の端に涙が滲んでしまうくらい胸がギュッと痛くなって、生まれてきてよかったって震えるくらいの幸せが、百五十五センチのわたしの中に満ちる」。特にここが好きです。奏ちゃんは小夜子の全てなんだとひしひしと伝わる一文です。 さらに読み進めていくと、やはり地の文が可愛い。「忙しなく開閉する目の下で、頬がうっすらフラミンゴ色に染まっている」。この辺りはもうセンスですよね。本当に素晴らしい……。 全体的にとにかく可愛らしくて、上手く表現できないんですが“JK感”がふんだんに表れていたように思います。 終始、繊細で身勝手で一途で可愛い小悪魔チックな小夜子ちゃん。 泥棒がサンタクロース。小夜子ちゃんもある意味、弦哉くんの心を奪った泥棒さんですぞ♡(*´ω`*)
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眠空さん!レビューありがとうございます! 凄い褒めちぎられている! しかも、読み込んでくださったことがしっかりと伝わる温かい感想で、本当に嬉しいです。・(つд`。)・。 JK感……なぜでしょうね。書いているのはおばさんなのに(笑) 楽しんで頂けたなら幸いです!

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