菊池 策

読むたびに発見がある
大学受験の時、「梶井基次郎の作品は二層三層に構造されている。対象物があり、それを見ている”私”がいて、その”私”を俯瞰する目がある」というようなことを教わった記憶があります。そんな知識を前提に『檸檬』を読んでいたことが残念だと、今、思っています。 本作は『檸檬』のオマージュとして楽しめるだけでなく、『柚子』という一つの純文学作品として何度も読み返したくなる深みがあります。 素晴らしい作品をありがとうございました。
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レビューありがとうございます m(_ _)m☆ 梶井基次郎作品を全部読んだことないのでわかりませんが、『檸檬』に関して言えば、終始一貫して、やはり己の心情を誰にともなく吐露しているだけという印象でした。それでも、なぜか読んだ者の心にずっと残っているという強烈な個性が、名作の名作たる所以なのでしょうね。 批評家いわく、『檸檬』は色彩が非常に豊かに描かれているとのことだったので、今回、私もそこを意識して書いてみたつもりです。 ともかくも、お礼を込めて菊池さんにメリーミトラス🍊🌞❗️
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