眠空

メリー・ミトラス!
梶井基次郎『檸檬』オマージュの、なんとも異質なクリスマス作品。 クリスマスの本来の意味をはき違えている日本人のなんと多いことか。かく言う私もクリスマスの本来の意味なんて、チコちゃんに叱られそうな勢いでほとんど知りません(๑'ω'๑) 高尚な知識人は苛々と、さぞお怒りかと……。それは似非で溢れた世を憂う胸苦しさであり、それこそ「えたいの知れない不吉な塊」というやつなのかもしれません。 さて、この『柚子』という漢字、『檸檬』と比べてどうでしょう。『檸檬』という漢字表記に中二心を擽られた学生時代。片やこの『柚子』の画数の少なさ、単純明快さ、奥ゆかしさ。和食の添え物として使われること多し、しかし脇役に徹しながらもその風味絶佳たるや。柚子の持つポテンシャル、侮りがたし。 冬至に『檸檬』インスパイアの『柚子』という作品を発表されるというその発想がなんともはや、それもまた奥ゆかしいユーモアです。 定番クリスマスストーリーに食傷気味な人に「こんなクリスマスは如何?」と紹介したくなる作品です。
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レビューありがとうございます m(_ _)m☆ そして、チコちゃんネタも汲み取っていただき…(^^ あ!そうなのです。「檸檬」と比べると画数少なく、表紙画にちょっと重みが…せめて「柚仔」にすればよかったと今更思ったり…。 クリスマスネタでは捻くれたこの話、でも意外や考えて捻り出したものではなく、イベントにお誘いいただいた際、瞬時にこれでいこうと思いつきました(^^;

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