なぎの みや

極限の愛
人は変われる。変わる事ができる。 いつだって、いくつになったって、それは可能であり続けるべきなんです。本作はそれを体現する2人の物語。 本作の主人公でる日下部優馬君は、気弱ながらもどこか達観した様な性格の高校1年生。趣味も詩の朗読や執筆と、どこか渋味を感じます。そんな彼に、学園のマドンナ的存在の高城寺沙月さんが近付き、とある事を持ちかけるのですが……? 以後の流れはネタバレに繋がる恐れがある為残念ながら割愛しますが、本作のテーマはタイトルの通り。そして、主人公の日下部君は16歳ですので、その年齢差は―― 普通なら、どちらかが躊躇する筈。最悪の場合、嫌悪の念が生まれてしまう事もありえます。感情的な面や、体裁的な点からも。 なのに、この2人にはそういった想いが一切無い。まるで年齢の概念など無いように、出会うべくして2人は出会いました。自然と恋に落ち、同じ方向を見つめています。なるべく2人の目線の高さが同じになるように、お互いが寄り添って。 「極限」とタイトルに記したのは、読了後のこの2人の未来を予想して浮かんだのがその文字だからです。2人はどうしたら幸せになれるのか。彼ら彼女らの着地点は、一体どこにあるのだろうか。優馬君は、多賀子さんは、自らの恋人にどうしてあげたいのか。 現実的に考えたら、障壁となる物は多すぎて、それこそ語り尽くせないくらいでしょう。しかし2人は、永遠の愛を口にした。そこに私は「極限」を感じてしまったのです。 2人を取り巻く状況は、空のように眺めるだけでは簡単に変わりません。続編もあるとの事なので、2人の行き着く先を楽しみに読ませて頂きたいと思います。 ありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
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ありがとうございます。現実にはあり得ないおとぎ話ですね。 でもこういった愛を、現代社会を舞台に前向きに書いてみたかったのです。 自分でも現実に向き合って掘り下げるのか、夢で押し通すのか悩んでいました。 未完に終わりましたが最終編では、「死」という現実を前にした二人を描き、本当に極限の愛を描くつもりでした。 書いた本人が「なるほど」と膝を叩いた感想でした。 改めてありがとうございました。

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