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たやすもとひさ
2020/1/21 17:25
しっかりしたテーマ、重いけれど軽やか
途中で辛くて読むのをくじけそうになりましたが、どうしても最後まで読まないと、そう思わせる説得力がある作品です。 ネタバレ注意 日本語の一人称が性別を表すことを見事に使って、読者はワナにかけられてしまいます。そして、最後の2ページでクリア!まるで急降下のようにラストに持っていきます。 乖離性障害、この場合はお互いの存在を認識していますから、多重人格ではないですね。そこもリアリティがあります。 両親の描写には心が痛みますが、人格が乖離する理由として必要です。ここを読み進めなければなりません。読者にも体力が必要。 どうしようもない両親から主人公は「逃避」の決意をします。このテーマであれば、結末に死を選ぶ小説も多いでしょう。ですが、それでは読者に共感させ、感動させることは出来ないでしょう。 作者は、「逃避」を新しい人生の出発として、ポジティブな選択肢として、そして共に生きていく恋人を添えて描き出しました。 うわべだけで引きこもりを否定する教育者に、ぜひ読んでほしいです。 マオくんには引きこもれる家庭すら無いのですから。
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味志ユウジロウ
2020/1/21 21:35
レビューありがとうございます。 自作へのレビューを見て、涙ぐみました。 あまり深く考えず描くのですが、全ての作品は僕の分身であり、今までの経験が投影されています。 描いてる小説よりも、嘘の様な実生活を送りました。笑 自分の中で、こういった境遇の子に『救い』があれば……と心の片隅で想っているのかも知れませんね。 処で、20年位前は、『多重人格』って日本に数名しか居ませんでしたね。今は、『解離性障害』となり、一気に増えた気がします。
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たやすもとひさ
2020/1/22 0:36
ほんとうに素晴らしい作品だと思います。 多重人格は、非常に稀です。相互の人格に交流というか認識、記憶がないのが定義だと思います。安易に小説に使われ、もはや禁じ手ですね。 マオくんは乖離の状態、とてもリアリティがあります。乖離は、自分が自分でないように感じることですから、具体的な別人格が作り出されるとは限りません。大きなショックの後に、誰にでも起こりうる反応です。 私は医師ですが、精神科医ではないので、そこまで専門家ではないのですが、作者さんに知識、あるいはご経験が無いと書けないレベルだとわかりました。 とても救われる、ポジティブなラストです。感動しました。 しかも、アンブレラの後に読みましたの
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