Takehiko

心にあったかな光(ネタバレあります)
何を隠そう僕も12月生まれ。 やはり誕生日という特別な日は、ひとからげでは寂しいものですね。 大人にとっては大したことではないのかもしれませんが 子供にとっては自分の存在価値すら左右する一大イベント。 主人公はとても良い子で優等生であり続けることで 自分の価値を保ち続けてはいましたが 自分というものを真に認めて欲しかっただけなのかもしれませんね。 最後の何十年ぶりかの、自分のためだけの心のこもった贈り物。 その気持ちを想うと、胸が熱くなるほど嬉しくなりました。 「喪われた時間を取り戻すのに、遅すぎることはない。」 その言葉にすべての悲しみや やりきれなさが救われた気持ちになりました。 流石、見事なクリスマスの物語でした。 良い時間をいただきました。 ありがとうございました!
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12月生まれの悲哀、共感いただけましたか? ほとんど私小説に近い内容で、賛美歌とか、古い楽譜とか、祖父の時計とか、私にとってはカタルシス的な短編です。 あまりに個人的で、読んでくださった皆さまにご共感いただけるか心配でした。せめて12月生まれの方だけにでも同じ気持ちを分かち合えれば嬉しいです。 実際、名前についての発言やら、兄との不和やらはありましたが、とてもいい両親です。でも、もっと気楽に、自由に生きてみたかったとも、思うこの頃です。 こちらこそ救われるレビュー、ありがとうございました。
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