あこ

正解って誰が決めるんでしょうね
読みながら、一般的なハッピーエンドを望んでいたのに、途中から果たしてそれが本当のハッピーエンドなのか?と考えていました。 誰かを愛し、愛されたいと思っても、その相手が同じように愛してくれることがまず奇跡で、その相手が自分の求める形の愛を与えてくれることもそれこそ夢のようなことなんだと、読んでいてはっきりと自覚したように思います。 今まで私が求めていた愛は、相手から奪うだけだったのでは?自己中心的だったのでは?と過去を振り返ってみたり。 お話とは全く違う現実ですが、親子や血の繋がりだけでは乗り越えられないものを目の前にした経験がいくつかある身なので、そういう意味でも心に痛みを感じつつ、読み終えて自然と納得していた自分がいました。 3つのお話、全て読ませていただいて、なんとなく自分が人に与える愛を見直そうかと思っています。
1件・1件
wolf編はシリーズ集大成らしい、かなり読み手に委ねるものになっている為、書き終えた頃は、どうかなあ、大丈夫かなあ、と不安に思っていた事を思い出しました。 ですが何か少しでもこの物語を通してご自身について思考するきっかけになったようで、とても幸せです。 私の書くものは、読み手によってはやはり痛みを伴うこともあるのだと自覚はしております。 それを含め楽しんで頂けた事をとても嬉しく思っております。 シリーズ通してお読み頂き、本当に本当にありがとございました。

/1ページ

1件