森山満穂

彼が奏で、彼女が歌う青春組曲は、淡く瑞々しく心を潤していく。
思春期の危うさや感情の揺らぎ、過去の傷に触れたくなくて、でも近づきたくて、そんな交わりそうで交わらない彼らの繊細な心が瑞々しく穏やかな文体で描かれていて、切なくもどかしいのに愛しくてたまりませんでした。 そんな彼らの周りを彩る風景描写も素敵です。風に揺れる朽葉色とブラウンの髪、雨だれの音楽室、雪に舞い上がる白い息。映し出される風景の鮮やかさにとにかく心奪われました。変わりゆく季節の空気の温度や静けさの中の音など、小さな自然の変化さえも丁寧に切り取られていて、素晴らしいです。 そして、登場人物がたくさんいるにも関わらず、一人一人キャラクターが立っていて、テンポよく進められる掛け合いも読みやすく、くすりと笑ってしまう場面も多くて、本当に楽しく読ませていただきました。 ストーリー、文章、読みやすさ、全てにおいて素晴らしい作品で、作者様の力量に尊敬の念を抱かずにはいられません。続く第二章も素敵なので、読むことを強くおすすめします!
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本文よりもステキ……! 秋から冬、そして真冬真っ只中の街の風景の描写と、高校生たちの描写にはこだわった作品なので、そう言ってもらえてとても嬉しいです! ありがとうございます!!
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拙い感想ですみません💦ずっとカクヨムの方で読ませて頂いていたのですが、こちらでももう一度読み返しまして、改めてクロスロード・カンタータ大好きだなぁと思いました。第二章も応援していますので、執筆がんばってください! これは余計なお世話かもしれないんですが、3章4章あたりが誤字多発地帯になっていたので、お手隙の際に修正された方がよろしいかと……とっても素敵な作品なので、誤字があるのはもったないかなと思いまして、不快にさせてしまったら申し訳ありません💦
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