鈴春゚

繚乱の軍記絵巻
更新に追いつくことが出来たので感想を書かせていただきます。完結を待ってからとも思うのですがその時は改めて。 創作時代小説というジャンルを初めて手に取ったのですが想像以上に面白かったです。もっとファンタジックなふんわりしたイメージを勝手に抱いていた自分の浅はかさが恥ずかしいくらいの重みのある作品でした。 華やかさと悲愴感を兼ね備えながら描かれる軍記は平家物語を彷彿とさせる美しさでした。血なまぐさい強さにすら美を伴うというのはとても好きなスタイルですっかり宵君に魅了され、更新を待ち遠しく思っています。 登場人物の情と非人情の狭間の在り方がとても独特でこの作品のとても大きな魅力の一つであると思いました。これはこの作品に留まらず作家さんの作風なのかなと思うので他の作品も拝読しようと考えております。 これから流転する京に纏わる人々の物語がどのように綴られていくのか楽しみにしています。
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とても嬉しいレビューをありがとうございます! お返事は大変遅くなってしまいましたが、筆が止まった時にはいつも読み返しておりました。 戦国の世を生きるキャラクターたちの、それぞれの大切なものや譲れないもの、それが必ずしも折り合いがつくとは限らない。 そこには悲しみもあれば得るものもあることと思います。 理想とするレベルのものはまだまだ雲の上ですが、最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。
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作品の持つ雰囲気や設定周りもとても素敵ですが、登場人物の価値観や鮮やかな生き様のようなものが通読する中で記憶に焼き付くようでした。 美しいというものを表現する上で常人の理解を超えた強さやその孤高を、死に纏わる物語をただ悲愴や不幸だけでなく誇らしく描かれている手法がとても好きです! 架空の戦記でファンタジー色はありながら歴史の重みがあったり、人智を超えた英雄のどこか漱石の提示する非人情の境地のような静かな凄みがあり、それでいて軍記物として心の躍る展開と描写でした。平家や史記を読んだ時のワクワク感でとても幸せにしていただきました!!
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