甚平

※ネタバレ有 ハトとカラス
イベントから訪問し全文拝見いたしました(2020/5/15)。 寓話的なお話で、いわゆるセカイ系に近い構造ながら、主人公の少年が悪魔に 平和を願う、という展開に面白みがあり、興味をひかれるお話と感じました。 全体的に文章は整っており、状況を想像しやすくて良いと感じました。 子供らしい動作なども考えられていて良かったと思います。 人の欲がテーマのように感じ、人間それぞれが欲のままに動いている様子や、 無欲な子供たちが犠牲になるという展開が皮肉もきいてて良いと感じました。 構成も整っており、読みやすく良かったと思います。 ごく個人的な印象として、少し設定が飛びすぎた印象を受けました。 6P 戦争が少年のおかげでなくなったことが記事一つで信じられている点。 12P 戦争が少年のおかげでなくなったことが国家にまで信じられている点。 戦争がなくなり、代わりに経済戦争など水面下の争いが続くわけでもなく、 武力戦争だけを求めている点。 代替の争いは起こっていないのに、健太とアルチョムの間で争いがある点。 基本的に飛んだ設定ではあるので、これらを取り上げる必要もないのですが、 ほかの設定との整合性やテーマの重さに反して少し安易な印象を受けました。 また、少し気になった点記載いたします。 2P 一匹のカラス →一羽のカラス(どちらでも良いとは思いますが、一応) 大悪魔 →空想の存在の立場や階級の整理は陳腐化になるので、ギャグとしては良いと 思いますが、本作の中ではいらないという印象を受けました。 3P 羽を組んで。 →翼を組んで。(どちらでも良いとは思いますが、一応) 8P ブームメント →ムーブメント また、これは私が花を育てているせいなので一般的ではないと思いますが、 17P 花々に、蝶や~互いに傷つけ合うことなどはせず~ 蝶の幼虫は花を食い荒らし、てんとう虫はアブラムシを食べ、蜂は蜂で天敵と 争っているので、傷つけ合うことはせず、という印象がなかったです。 全体的にはまとまった良い話だと思いますので、ご参考までにお願いします。 イベントご参加ありがとうございました。それでは失礼いたします。
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甚平さん 感想レビュー、誠に有難うございました。 ただのSFとして書いたつもりでしたが、読み手によってはセカイ系かもというように見られるのだと凄く新鮮でした。 戦争に対する描写の少なさはおっしゃる通りです。 飛んだ設定が前提で、主軸は相対と人間味においていましたので、戦争はエッセンス的なものとしておりました。 甘い、ですね……。 誤字脱字等、勉強させて頂きます。 また、花に対する評論に関しましては、頭がありません。 物語では、備えられた花にとまっている虫、としての一時的な表現でしたが、実際には甚平さんのおっしゃる通り、虫同士の戦争や虫と人との争いもありますものね。 本気のレビューを頂き
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