西 東

もしも、の世界? ネタバレがあります。
シリーズを通して楽しんできた者としては、最初のあらすじから頭の中に疑問符が浮かび上がる内容でした。 でも、もしかしたらあり得た可能性もある世界ですよね。 先野は仕事に対する姿勢は真面目で、けして手は抜かない性格をしていますから。 ただ少しだけズレた所のある価値観の為に、初見から胡散臭さを受け取ってしまうだけで。 作中、語り手である『私』の正体はなかなか明かされなかったので、再び先野自身が超常に巻き込まれているのかなと思い、また『白』を纏った謎の人物も出て来る為に超常を先野が受け入れて助けに来ているのかとも考えました。 その為が終章で書かれた三条の声に出さなかった心情に少し笑ってしまいます。 通常では少し首を傾げるポリシーがありますけど、こちらの方が不思議と安心感と言うか安定感を感じますね。
1件・4件
今回もレビュー、ありがとうございます。 偽物の世界にいるのに気づいて本来の世界へ戻る、という今回のお話。 主人公は誰か明かさず、そこでは夫である先野は名探偵で、難事件を解決したりする。そこに読者も「違和感」をもってもらえます。 ただ、この展開で最後まで読んでもらったとき、シリーズを読んでこなかった読者にどれだけわかってもらえるだろう、と思いながらも書きました。 三条が夢のなかで出会う管理者が白いスーツで登場するのは、先野のイメージが三条の脳に日常内の非日常として焼き付いていたからかもしれません。 今回、先野と三条が夫婦だったというのを描いたのは、理由があります。 このシリーズで主だった登
1件3件
赤羽道夫さんへ お早うございます。 コメント有り難うございます。 冷静に行動していたなと、正体が分かってからは思います。 仕事と私事はきっちり分けていましたし、家庭内でずっと一緒の描写がない辺りは無意識に避けたかなとも思います。 長編や連作短編では恋愛要素が少なからず入らないと読者は付き難いのでしょう。 恋愛ジャンルが人気なのと、飯テロって言葉で食事シーンの巧さを表す程だから人間の三大欲に触れるものは人気集め易い部分なのでしょうね。(睡眠は別ですが)
1件

/1ページ

1件