鈴春゚

夜に迷い月に導かれる絆の物語
異界と現実が表裏一体で互いを侵食し合うような世界観とストーリーは非常に三村さんらしく、そこに息づく登場人物たちが舞台に上がっては通り過ぎていく華やかな物語でした。主人公である常夜くん・月彦くんの名の示すとおり深い夜の闇とそこに道を示すように煌々と輝く月のような、迷いと導き、そして変わらぬ想いの物語です。 夜の住人たちは皆一癖ある変わり者でありつつ、それが強い魅力になっていると思います。彼らの物語は特典としても補完されるのも読者には嬉しい限りです。 長編ですがメインキャラクターの物語に加えてゲストの事件が描かれ、それを追っているうちにあっという間に読み進んでしまいます。 エンディングを迎え良かったと感動する一方でもう彼らとの時間が終わってしまうことが寂しくもあります。 いつかの再演、カーテンコールを信じてまずは作中のみんなと何より作者である三村さんに拍手を。 素晴らしい物語をありがとうございます。
1件・1件
素敵なレビューをありがとうございます! 第三者から分析いただくと、作品の、自分でも気づかなかったところに気づくことがあって、非常に為になります。 読んでくれている方がいることは嬉しく、やる気にも繋がりましたので、鈴春°さんにもとても感謝しております。 この度は誠にありがとうございました!
1件

/1ページ

1件