甚平

電波、届いた
イベントから訪問し全文拝見いたしました。 電波が見える少年を描いたお話で、比喩的に、人が生まれ持った特徴にどう 向き合うか、接するかを問う寓話的な要素も含んだお話と感じました。 電波が見えるという設定は、現実の症状を膨らませたものと思われますが、 強い電波が増え続ける現代ではリアリティもあり良かったと思いました。 主人公の従順ながら、ちょっとしたことで調子に乗ってしまう子供っぽさは 年齢に即したキャラクター性として良かったと感じます。 大人たち、というより世間の無理解が一貫して描かれ、ただ生まれついたという 立場と、それを排除する側の対立構造は、主人公に共感しやすく良いと思います。 オチはどこかハーメルンの笛吹きを思わせ、あちらでは障害をもつ子供だけが 逃れ、それと比べて、と考えると面白みもあるように感じました。 一つのテーマでまとまっており、全体的に良かったと思います。 個人的な感想として、基本的には第三者の視点であるものの、母親や幼稚園児の 視点が入り、その幼稚園児の視点で『先刻』『反芻』などすこし主観の持ち主 とそぐわない地の文が見られたため、どういう視点の話としてみればよいのか 混乱しやすいように感じました。 おやつを最低限に含める点などは子供らしさがあり好きでしたので、語り口 しだいかとも思います。ご参考までにお願いいたします。 イベントご参加ありがとうございました。それでは失礼いたします。
1件・1件
甚平さん 拙い小説へのレビュー、本当に有難うございます。 いや、本当におっしゃる通り、第三者視点にも関わらず、 特に冒頭に近い母親視点では伝わりやすさを重視してしまい、 あのようになってしまいました。 私自身、地の文が苦手なのも、すぐにバレてしまいました。 感服致します。 頂いた結果を反映していけるよう、精進していきます。 本当に有難うございました!
1件

/1ページ

1件