青史 炎

ハラハラしました!
綺麗な文体でサラサラと読み進められて、素直に物語に入れました。 作品を通して父親(酷い奴だ!)のダメ男ぶりに、結子に肩入れしました。 抜き差しならない金銭的な問題から(か?)心に余裕が無くなり、斜に構えて香澄を一方的にしか見られない心理や、悠太との破局に結子が沈んでいく様が、痛ましかったー なので、とてもハラハラして読み進めました! こうした薄幸な女性が、畳み掛け、襲ってくる不条理な不可抗力に対して、懸命に、ひたむきに抗い、己の美学を守り抜く美しさが眩しかった。 書いている最中は、苦しかったのではないですか? 面白かったです! つづく…
1件・6件
つづき。 著しく私見です。 読み流してくださいね。 妄コンだから字数の制限もありますもんね。 まず冒頭の「やられた、あのオヤジ、そこまでやるか」「バックレる気だ、私は情けなくて〜」 からP6のオヤジ逃避行完結まで、全て決めてかかっているのは何故か?と思いました。 何故、確信めいた予想ができたのかな?お金がなくなったのは何故父だと断定できのかな? これは、次に連結します。 次に仁矢田さんが話されていた起伏です。 他の方の指摘にもありましたが、起がどこかです。 事件が発覚したところから、物語が始まるので、お金が戻った後、物語のラストの平穏な日常感が薄く感じました。父親との軋轢もわからない、
1件5件
つづき 文体に関してです。 仁矢田さんの文は女性らしい、しなやかさがあり、綺麗です。そしてリズムもあるので、ストレスなく読めます。 ただ、どこか遠く、頭の上から物語なり、主人公の心情なりを『見ている』気になります。 文が流麗だからと言う意味ではありません。 やはり、古典文学の筆記に近いのかな? 状況、心情を「説明」するのが小説だと思います。 現文壇で、説明と描写の違いを唱えられる人はいないとされていて(この間、サークルで話題になりましたね)その繰り返しの展開によって読者に体験・体感させる。このロジックを整えるために物語を通して「説明」するとしたら、かなりの字数が必要になると思うのです。
1件

/1ページ

1件