綾部 響

抗えない無限ループ! それは決して、最強への道ではない!
良くループものの小説はありますが、それは大抵主人公が最強になるための布石だったりします。 しかしこの作品は、絶望をただ続けるだけなんだと……強さには限界があるんだと訴え、登場人物たちにその辛さを課します。 愕然と失望に苛まれ、無限と思われるループを繰り返す内に、登場人物達は「解脱」「覚醒」を起こします。 仙人然と思われるような長い年月を生きて、登場人物達が得た「奇跡」には何処か説得力がありました。 もしかすれば、誰でもこれだけ長く生きればこんな能力に目覚めるかも知れませんね。 最後はハッピーエンドとはなりませんでしたが、これはこれで納得出来るものでもありました。 自分達に出来ることは、他人にも出来る可能性。当然の事です。 登場人物達の心情、落胆、失意、無気力感等、負の感情表現がとても良く分かる作品でした! 長い作品ではないので、一読の価値はあります! 個人的には、米倉さんとの話をもう少し膨らませて欲しかったかも。
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素晴らしいレビュー本当にありがとうございます! 目を通していただけただけでもとんでもない僥倖なのに こんなに凝った感想までいただけて、さらに有益な示唆まで与えてくださって、本当に感謝の言葉が見つかりません。 心から感謝します。 恋愛話は照れてしまって、苦手分野なのですが、 いつかその部分も掘り下げて書いてみたいと思います!
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