宣芳まゆり

サイコホラー好きにお勧めのショートショート
 サイコホラー好き、嫌な読後感好き、ショートショート好きにお勧めの作品です。  友人から預かった、ワケありの缶詰。けれどあっけなく開けてしまう主人公の私。風呂上がりにビールの缶を開けるみたいに、簡単に。  それともその行動には、昔の恨みなどがあったのだろうか。もしくは、ただのいたずら心か。何も考えていなかったのか。  友人は、主人公が開けると考えていたのか? 開けずにいてくれるだろうと期待していたのか。開けてほしいと、自分の背中を押してほしいと願っていたのか。  すべてが分からないままに、主人公は気軽に開けてしまう。その酷薄さ。あっけなさ。それこそが狂気かもしれません。
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ご感想ありがとうございます。 途中までは、訪ねてきた友人が怖くて、最後の方は主人公がちょっと怖い、という感じになっていますね。 そういうのもあって、エブリスタさん版では「狂っていたのは君か、僕か。」というキャッチコピーをつけてみました。 二人は過去になにかよっぽどのことでもあったのでしょうか(^^;; こんな主人公なのに信用している友人が、書いていて可哀想になります。 それとも、そこまで憎まれるようなことをしたのに、平気で頼みごとにくる友人が怖いんでしょうか。 いろいろ想像して読んでいただけると嬉しいです。
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