有栖川 露陰

銀河英雄伝説のフレーゲル男爵って、なぜ男爵のくせにメチャクチャ幅をきかせているのか? という疑問ですが、これは勿論、ゴールデンバウム朝第一の権門ブラウンシュヴァイク公の近しい親類であることにもよるのでしょうが、 もしかしたら『フレーゲル男爵』という爵位じたいが帝国建国以来の由緒をもつ名誉ある爵位なのではないか? と最近考えています。 ヨーロッパの爵位は家に与えられるものではなく所有する土地に付随する肩書(~知事、~市長みたいな)なので貴族たちは通常いくつもの爵位をもっていて、そのうち一番重要な爵位を名乗るようです。 すなわち、フレーゲル男爵も~公爵、~伯爵みたいな爵位の序列からいけば男爵以上の爵位は保有しているけれども、生半可な爵位よりも名誉と格式のある『フレーゲル男爵』をわざわざ名乗っているのではないか?と。 史実のスペイン貴族でも、『オリバーレス公伯爵』というよくわからない称号がありますが、これはただの公爵位よりも、グランデ(王様の前で起立や脱帽の礼を免じられた名誉ある待遇)の格式をもつ伯爵位の方を重んじたから生じた呼び名だとか。 ヨーロッパの貴族制度は実に複雑怪奇で、知れば知るほど目から鱗どころか魚本体が落ちてきます。
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確かに国の王族でもないくせに何故か無駄に力を持っている貴族って結構登場しますけど、新たに立ち上げられた国自体が元々の貴族の力で成り立っているという場合もあるという事なんですね。 土地や資金といった建国の為に必要なものを援助してくれた貴族ともなれば国としてもその後の扱いを無下には出来ませんでしょうしね。 それが時を経て権力が暴走し、立場を利用して好き放題しながら周囲の者達を娯楽でオモチャにするク〇官僚や貴族の奴等が登場する作品が私は大好きです! (*'ω'*)醜くも美しい人の欲が出ている気がして
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コメいただき、ありがとうございます! 貴族の力で国が成り立ち、貴族を無視できないって史実でも結構ありますよね。 絶対王政以前のフランス王国も割拠する大貴族に比べて王権が弱いですし、李氏朝鮮も国がガタガタなのは王権でコントロールできない貴族の『党争』によるものですし。 ちゃんとみてはいませんが、フィクションだと『宇宙戦艦ヤマト2199』のガミラス帝国がそんな感じですね。 帝国建国の功臣たる軍事貴族たちが総統アベルト・デスラーのコントロールに服さず艦隊を運用しますし。 デスラーがドサクサ紛れで功臣まで粛清しようとする背景にはそうした無下にできない邪魔な臣下を粛清して国家元首の権力を磐石にしな
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