逆条アラタ

繊細な表現でキュッと掴まれた心臓。突きつけられる現実とリアルな理想の行き先。
冒頭のお話がとても素敵で、まず「好き……」と、なりました。 読み進めていくと、和也さんの気持ちが伝わりすぎて苦しくて、真っ直ぐ読むのが少しだけ辛くなりました。それくらい、表現が、気持ちが、迫力のあるもので、心に馴染みやすいものだったからです。 当時の私は和也さんのようなことには、幸い合わなかったけれど、同じような想いをしたであろう友人を思い出しました。 きっと気づけなかった気持ちを、今更ながら認識させて貰った気がします。 冒頭の「好き……」な話は、ではどこに……?と、和也さんの気持ちに同調しながら、苦しい現実を多彩な表現で書かれた物語を読み進めていくと、、、私はそれが出てくるシーンが一番好きでした。つまり「やっぱり好き……」です。 もちろん、その間にも見所のあるシーンが満載でした。 ラストをどう受け止めるかはきっと読まれた方次第だとは思いますが、私には爽やかな読後感を与えてくれました。 もちろんこのお話そのものもですが、「好き……」なので、冒頭の絵本があったら欲しいくらいです。 素敵なお話を、ありがとうございました。
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逆条さま ご感想をいただき、ありがとうございます。 おとぎ話の部分、ものすごく迷ったところです。 和也のぶつかった困難とリカの思いを象徴させたい、でもぜったいにおとぎ話の体であるべき、なぜかそんな気がする、と感じていて、表現をなんども変え、なんども立ち戻って書き直したところです。 あの短い箇所にあれだけエネルギーを費やして、でもそれで逆条さんに気に入っていただけたなら、ちゃんと意味があった、と思います。ほんとうにありがとうございます。 だれか絵本にしてくれたらありがたいですね。 じつは自分でも「これ絵本にならないかな」「できなくはないよなぁ」と思っているのです。
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