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強く握って、離さないで
あーる
2020/8/24 17:40
優しさと愛情が満ちあふれたDom/Subストーリー
切なさとやるせなさの募る展開の中に、優しさと愛情が満ちあふれたDom/Sub作品でした。 稀な性質をもつSubで人と関わることを避け過ごす大学生の幹斗君。 マイノリティーな自分への諦念が透ける彼は、特別に不幸でも幸せでもなく、ただモノクロの世界に生きているようで…… とにかくスパダリが過ぎる(笑)由良さん。察せる大人で、甘く優しく幹斗君をリードする姿に誰でも惚れ惚れしてしまうはずです! そんな由良さんとの偶然の出会いが、幹斗君の世界に色を付けていくのが感じられます。知らなかったこと、知ろうとしなかったことに気づいた時、幹斗君はどんどん強くなり進む道が明るく照らされていくように感じました。 しかし、ふたりの間には大きな運命の壁が立ちはだかっていて( ・ ・̥ ) それがわかってからの展開は切なくて。 世間的には許されない関係。すれ違う想いとダイナミクスの暴走に密かに苦しむ幹斗君。それでも由良さんへの想いを貫こうとする姿に涙がこぼれてしまいました。 この物語を通して魅力的なのは、幹斗君を囲む友人たちの存在でもあります。 お調子ものの谷津君。冷静イケメンの東弥君。 彼らは常に幹斗君の良き理解者で最高の友達で。幹斗君だけでなく読者も何度も彼らに救われた気がしました。彼らの存在がこのお話の優しさとあたたかさに貢献しているのは間違いないですよね! そんな仲間たちの支えもあり、モノクロの世界から救ってくれた由良さんを、今度は強く手を握りすくい上げるように成長した幹斗君。そんな彼に心強さを感じます。 最初は何を聞かれても積極的に自分の意志を伝えることがなかった幹斗君が、エピローグでは自分の食べたいものを主張し由良さんに甘えているような場面もあって…とてもほかほかとあたたかい気持ちになりました。 どんな大きな壁でも、ふたりなら新しい扉を作りそこから壁の向こうへと踏み出せる。ふたりでいることが幸せと感じられる感慨深いエンディングでした(;▽;) ともすれば、痛々しくなってしまうかもしれない主従関係ありきの設定。 それをこんなにも優しくあたたかい気持ちにさせてもらえるなんて。 Dom/Subストーリーとしても魅力的ですが、優しさが満ちるラブストーリーとしてもとても心動かされる作品でした! 素敵なお話ありがとうございました(*´ー`*)
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沈丁花
2020/8/24 18:58
あーるさん 素敵な感想をありがとうございます。まず一回読んで涙で目を潤ませ、何度も何度も読み返し、今でもまだこのような素敵な感想をいただいたことに対して夢見心地でいます。この作品を書きながら私が読者様に感じて欲しいと思っていたこと全てを感じていただき、それを素敵な言葉で綴っていただき感無量です…!文字書きなのに嬉しすぎて語彙がなくなってしまい、感謝しか言うことができません(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)!!こちらこそ、こちらこそです!素敵な感想をありがとうございました!どうかあーるさんに素敵な出来事がたくさん起こりますように(>人<;)💕!!
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