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弱小都立高校野球部が甲子園で優勝するまで無限ループする青春
赤羽道夫
2020/9/2 17:26
興味深い題材ですごく楽しめました
なんども同じ時間を繰り返して、修正していくという小説は、いくらもありますが、それを高校野球というテーマで書いた意欲作は、豊富な知識に裏付けられ、たいへん読み応えのあるものでした。 野球に詳しい読者なら、より楽しめるでしょう。実際、楽しめました。 高校も実名をだすことで、強豪校との戦いがよりリアルに感じられ、がんばれ、と応援したくなってきます。 また、文章の比喩表現も非常にすぐれ、シーンのひとつひとつに、イメージの豊かさを感じさせます。 素晴らしい文章です。 ただ、語り部である、「俺」のキャラとしての存在感がうすく思いました。 文中、「俺たち」と表現されるの野球部において、「俺」は存在するのですが、この小説ではその個性が感じにくかったです。これなら、司馬遼太郎の歴史小説のように、語り部を作者にして、三人称小説として書いてもいいように感じました。あるいは、「俺」の個人エピソードを中心に書いていくか、でしょうか。 また、最後のシーンは、ショートショートで使うオチのように思いました。あそこですべてがわかる、というのは、ここまで長い小説では、読者が期待する終わり方ではないような気がしました。そのオチがわかったあとで、野球部のその後のエピローグが読みたかったですね。 以上、勝手にきわめて個人的な感想を書かせていただきました。 楽しい小説、ありがとうございました。
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✠ガブリエル✠
9/5 15:08
貴重な時間を割いて目を通してくださってありがとうございます。 詳細なアドバイスもいただけて大変、感謝します。
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赤羽道夫