萱篠たくみ

重厚で、繊細で、とにかく、丁寧!
何ともなところなのでとりあえず「ネタバレあり」をつけました。 本作は西洋調の舞台設定。時代物……貴族BL……とはちょっと違うような。 ラブロマンス、みたいな。その辺りがジャンルとして適切な落とし所でしょうか。 静かで、それでいてどこかファンタジックな世界観も併せ持つ不思議な作品です。 1ページ目から格式高く始まり、一気に引き込まれます。 重厚な物語と設定は過不足なく描かれ、大変丁寧な印象です。 キャラクターの書き分けも見事で、このキャラはこういう役どころ、というのがきちんと理解・納得できます。 1文1文の長さも適切で、読み物としてもレベルが高いなと思いました。 舞台だけでなく単語、果ては衣装に至るまで細かい設定が施されており、同じ書き手として、見習いたいなあとため息を付いてしまうほどです。 言葉の選び方も上品で独特で、世界観に大変マッチしています。 ボーイズラブジャンルということで気になるのは一連の描写。 仕草の一つ一つや視線の動きまで丁寧に、そして写実的に描かれます。 例えるならば、まるで息遣いさえ聞こえるような。それが頭の中に映像として想起される、そんな感じです。 ジャンルに求めるものは人それぞれではありますが、個人的にはこうした写実的な書かれ方が好きなので、すんなり咀嚼することができました。 「丁寧」という言葉ばかり使用してしまうくらい本当に丁寧な作品です。 こうした作品を求める人のところに届けばいい、そう思って止みません。 この度はレビューをさせて頂く機会頂戴しましてありがとうございました。 このお話に出会えてよかったです。
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「丁寧な」と称するのであれば、この度拙作へと頂いた萱條様の感想・レビューがまさにそれに値するものと思われます。 本作品は「当たり前の世界としてハイファンタジーを描くこと」を第一に目指しました。 大層大風呂敷を広げますが、世界を一つ創る勢いで物事の描写をいちいち考えていきました。 よって分かりづらい、よく分からない単語も多々あったものと思われます。 それらを細かい点まで丹念に読み込んで頂き、恐縮です。 感謝の言葉しか思いつきません。 ありがとうございます。 一連の描写は「優美且つ淫靡に」を目指したので、今更ながらに心配です(もう遅い) こちらこそ萱條様に読んで感想を頂ける機会を得て、大変にあ
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