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羽ばたく翼に想いを込めて――鉄甲騎モミジブライ外伝〈セレイ八〇六〉――
かやしのたくみ
2020/9/13 16:45
濃厚な設定に、丁寧な語り口、絶対にハマります!
本作は「ツバサビト」など人ならざる種族を軸に据えた物語です。 魔術や機械機構等さまざまな設定が世界構築の段階で盛り込まれていて、実に緻密。 語り口も丁寧で目前に物語がありありと浮かぶようです。 難しい言葉も多用されずにわかりやすく、ただただ感嘆するばかりです。 人里に憧れる主人公の少女セレイは諸々があって人買いに捕らわれてしまうわけですが、果たしてその次はどうなるのだろうどうなるのだろうと食い入るようにのめり込んでしまいました。 冒頭から中盤までは濃密な舞台設定と、山あり谷あり陰謀渦巻く道中が描かれます。 そして静かに動き出す物語。但し、そう簡単にはうまく行かない脱走劇。 戦のシーンは実に細かく描かれ、並々ならぬこだわり。 さながら、カメラワーク目まぐるしいアニメーションのようです。 あんな物が出てきたりこんな物が出てきたり。まるでびっくり箱のよう。 畳み掛ける終盤の展開は実にドラマティックで、一筆入魂という言葉が相応しいなあと。 最後の最後まで息をつかせぬ展開、お見事でした。 外伝とのことなので、本編もきちんと触れてみたいなあ、と。 こうしたシームレスな設定の活かし方は連作モノの醍醐味ですよね。 見習いたいなあと思いながら、大満足の読了を迎えられました。 この度縁あって素敵な作品に出会えて嬉しかったです。 レビューをさせて頂く機会いただきまして、ありがとうございました!
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二瀬幸三郎
2020/9/13 17:47
二瀬幸三郎です。 この度は拙作の御高覧、そして素晴らしいご感想を賜り、ありがとうございます♪ しかも、基準的には短編になるものの、web小説としてみれば文章量としてはそれなりの作品を一気に、それでいて深く読んでいただき、感謝の極みであります…… 前半はセレイ達主人公が馬車の中という状況により場面が固定され、後半は戦闘シーンの臨場感、緊迫感をどう表現するか(好きではありますが)苦心しながら書いたことを憶えております…… また、「本篇未読の方でもお楽しみ頂けます」とは申したものの、「実際の所はどうなのか……」と、読んでいただく度に不安になったりもしておりました…… そんな中、氏のように楽
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