カナデ

めずらしく、原作付きテレビドラマのお話し。 フジテレビのドラマ『アンサングシンデレラ』、ご覧になっている人もいるかと思います。 これ、原作はコミックス『アンサングシンデレラ~病院薬剤師・葵みどり』といいます。ゼノンコミックスから発売されているモノなのですけれど… あれ?って思いました?そう、テレビドラマ版では『アンサングシンデレラ~病院薬剤師の処方箋』というタイトルになっているんです。 私は原作ファンで、連載当初からずっと読んでいますし、原作コミックスももちろん、書籍で購入しています。ドラマ化されるという話しが、まことしやかに流れてきた時は、不安だらけになったんだよね。 で、昨今の事情もあり、放送開始時期もかなり遅れてからスタート。あまりドラマを見るタイプではないのですが、第1話くらいは観てみるかと思っていたら案の定…でした。 ドラマ版、あまりにも原作とかけ離れた話になっちゃってる。 これはちょっと酷すぎないか…と、思ってしまったのです。みどりさんの立ち位置、原作には出てこないキャラ、原作とは真逆の性格設定のキャラ、原作にはまったく出ていない展開……あと、やたらと「騒がしい」感じがしちゃった。セリフ回しは速いし、登場人物たちはせかせかしすぎ。専門用語の羅列だし…医療系ドラマの常ですが、小説やマンガと違って、専門用語解説までは、なかなかしてくれないから観ているこっちが「?」だらけ。 で、結局、観なくなりました。 ま、原作とは全く別モノとして考えればいいのでしょうが…… 原作が完結していないのにドラマ化・アニメ化っていうの、最近はふつうになっちゃっているのが、ちょっと悲しい。それで、無理やり改変されちゃったりして… それでも、原作付きドラマは、いくつかお気に入りはありますが……(最近では、テレ東の『死役所』は秀逸だと思う。あれはよくできていたな)。 オトナの事情とかあるのでしょうけれど、さすがにちょっと…悲しくなっちゃいました。
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自分が原作者だったら、と思うと辛いですね。 漫画「ツレがウツになりまして」でも、作中でドラマ化の話が持ち上がり、最初の原案が送られてきた時に「こんな綺麗ごとじゃない」と拒否して、担当と再度話し合って理解してもらい書き直させたというエピソードがありました。 作者の方がどう思っているかにもよりますが、「クリエイティブ・コントロール」の権利は原作者にとってとても大事だと思います。
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吉良さん、お返事遅くなりました。 今日、書店に行ったら、原作マンガの隣に、ドラマ版の小説が置かれて販売されていました。 言葉は悪いのですが、なんだか、最初からタイトルと主人公だけを借りている…みたいな感じがして……やっぱり、嫌でした… コミックスや小説を実写化するには、色々と細かい問題とかもあるでしょうし、都合もあるでしょう。でも、原作ありきであるからには、もっと大事にしてほしいと思うんですよね。 「クリエイティブ・コントロール」の意味がわからず、思わず調べましたけれど…なるほど、確かにその通りです。 今回の原作者さんは、ドラマはドラマとして楽しまれていたようですけれどね。
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