小池 海

ぜんぶ、紅く染まっていく。
私と先生の放課後の課外授業。 時間が空を、私を、先生を、心も、身体も、紅く染めていって。 名前までシーンに重ねるなんて、感情が一気にもっていかれる描写ですね。 彼女の青春のたった1ページなんだろうけど、その中で膨らんでいく感情の動きが味わえて素敵な作品でした。
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小池海様 美しすぎるレビューに、言葉を失いました。一字一句全てが感激だったのですが、”時間が空を、私を、先生を、心も、身体も、紅く染めていって。”この一文が、とてつもなく心に刺さりました。ああ、私こんなに紅を重ねられていたのか…と。 私にとっては「この雨を止ますには」があってこその一部を切り取った物語でしたが、読み手の方には起承転結の起伏に乏しい退屈な物語になってしまうのではと不安があった作品です。いただいたレビューに、とても救われた思いです。このレビューをまず読んでから作品を読んでくださいと表紙に張り付けたいくらいです。 素晴らしいレビュー、本当にありがとうございました。
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返信ありがとうございます。 読み手は物語に何を求めてるのか、最近よく考えます。 私自身としては物語は「(非日常に)行って(日常に)帰ってくるもの」、短編にしろ長編にしろ起承転結を含めた登場人物の行動と感情の動きが重要なものだと思っています。 一方で、短編の、ワンシーンの切り取りような物語であったとしても、情景描写や心理描写で、時間や場面に動きがなくても世界に深く入っていけるものもあるのだなと感じている次第です。 要は、その世界に浸れるか、なんですね。 私は、心理を深く細かく重ねていくことが不得手で、どうしても行動や場面展開をどんどん繋いでしまいます。 この作品はワンシーンで8000字埋
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