天川夏織

ただただ味わって欲しい
父親の愛に溢れた感動的なストーリーでした。 それにちゃんと応える娘、美月。その中で母親の役割も大きな要素になっています。まるで長編映画を見ているような気持ちになりました。 語りが「ですます調」で落ち着いた物語進行のため、最初からぐっと物語に引き込まれます。文章が上手くなければこうはなりません。そして、手紙がいずれも名文。想いが詰まった素敵な手紙です。手紙の文面をしっかり書くというのはとても難しいことで、それを物語の中で年代に応じて違和感なく示していくわけですから、かなりの難度だと思われます。そのあたりが非常にしっかり作り込まれているので、読者はなんの不安もなく、物語をただ味わうだけでいい。「娘へ」という言葉に何か理由があるのだな、という淡い想いを抱きつつ、ページをめくればいい。そんな風に思えます。多くの読者にこの物語をただただ味わって欲しいです。それぐらい完成度の高い作品に思えます。
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夏織様. 素敵な感想をありがとうございます。長編映画を見ている様な気持ち、だなんて私には勿体ないお言葉ですが、その様に感じていただけて光栄です…! 手紙の内容と物語進行に関しては幾度も悩んで綴ったところですので、とても嬉しく思います。最後まで読んでいただけただけで十分嬉しい事ですが、言葉として自分の作品を評価して頂けるのは貴重な体験です。書き手としての意欲が増しました😂! 本当に、ありがとうございました。
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