橘 嬌

筆者の作り込まれた世界感と柔らかく優しい人間模様を感じさせる感動のあるコラボ作品
ファンタジーモノは苦手でしたが、主人公の初期の視点設定が素晴らしく、異端の者の苦悩、葛藤、その差異にさらされた視点から見た人間観察ともいえる主人公の思考から発せられる世界観の描写が素晴らしく物語にぐいぐい引き込まれるようでした。物語の舞台となっているファンタジーの世界は恐らく筆者の得意分野とされる強い嗜好世界で細かい設定まで繊細に拘りぬいている様子が伺え、ひとつの物語として十分な読み応えをしっかりと感じる事ができました。唯のハクスラ小説ではない、小説ならでは表現できる知的で人間的要素の欠かさない展開、登場人物にもコミカルな一面や重要な配役、脇役も最後まで欠けることなく、人間ドラマとして大切な役割を担っており、しっかり感動のラストに紡がれ、爽やかに救われているところも素敵な作品と感じました。
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tatibana kyouさま 作者の御陵です。 お返事が大幅に遅れまして、申し訳ありません。 また、本作を最後までお読み下さいまして、お礼の申しようもありませんが、本当にありがとうございます。 本作は、コンテストに向けてほとんど発作的に書き始めたもので、不慣れな一人称、それも死体の五感と気持ちで話を進めるという、初めての試みでもありました。しかしながら、それがいい方に転んだようで、幸いな結果となりました。またそれも、橘さま他、お読み下さいました皆さまのお陰です。改めまして、ありがとうございます。 筆者はハイファンタジー書きで、情報の出し方や程度に苦労しておりますが、その点においても、今回は
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