手記であり、若年層への警告と箴言
メッセージ性の強い作品への技術的な感想はしたくないので、純粋に感じて思った事を書かせていただきます。 この本を読んだ時点の私も作中の登場人物達と同じくらいの若年層である事を認識した上で、やはり行為そのものへの意識や考え方、責任の所在は、深く考えた事がなかった事を反省したいと思いました。 心身のうち「身」が先に成熟しかけてしまう事を、この物語は痛切にあらわしてくれました。また、道徳的な意味で「心」が未成熟である同年代の男性の人間性をも。んー。なんだか理不尽。 読んでいて苦しくなる本。 でも、多くの人に、特に若年層、特に特に男性の皆さんに読まれて欲しい本。 思わずお腹を抑えながら、そんな感想を思った小説でした。
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とこさん、すてきなレビューをありがとうございます(^ ^) とこさんのような若い読者さんに少しでも読まれたい!と思って書いたお話なので、とても嬉しいです。 おっしゃるとおり、現代人は心より体が先に大人になってしまい、それを補うべき性教育が日本ではちゃんとなされていないんですよね。不甲斐ない大人の一人として、微力ながら性の真実をお伝えできたなら本望です。 杏のような思いをする子が、一人でも減りますように。
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