mu

世界史好きに刺さる
淡々としつつウィットに富んだ語り口に引き込まれて一気に読ませていただきました。「ソ連という国は畑で人が採れるのかと錯覚させるくらい、どこからともなく囚人が入ってくる」という一文なんて、いったいどうやってお書きになったのかと憧れてしまいます。 人生に冷めていた主人公の心がポーランドの人々と共に過ごす中で徐々に熱を帯びていく様子や、愛着のなかった日本へ帰ることを彼が熱望するようになっていく様子には胸を打たれました。悲劇的なラストもリアリティがあって、実話を読んでいるかのようでした。 これを1週間でお書きになったというのは大変なことだと思います。また別の作品も読ませていただきたいと思います。
1件

この投稿に対するコメントはありません