麻子 樹

こんにちは。🐢 霧の王国と太陽の指輪はカメのような低速で執筆中です。 今回は文章作法についてのお話です。 小説業界では顔文字や略文字((笑)など)の扱いで、様々な意見があるようですね。一部では、表現方法として肯定すべきという論調があるようです。 みなさんはどう思いますか? さて、わたしは執筆の合間に皆さんの作品を読ませてもらいつつ、コミュニティに顔を出しています。中には「作品を批評してください」という勇気ある方がいまして、時間があるときにはわたしなりのコメントを残すようにしています。 先日、エブリスタとは別のサイトで、やはり作品を批評して欲しいというコメントがありました。まずは読んでみようと作品を手に取ってみたのですが……なかなか評価しづらい内容でした。 「。」がないんです。 作品全体を通して「。」がなく、一文の終了がすべて空白で表現されていました。ここに顔文字や略文字がふんだんに使われているので、個性溢れる作品になっていました。 とはいえ、日本語の小説として見た場合には、個性以前の問題だと思います。わたしの批評としては、「。」の使用の推奨を、その理由を添えて書き込みました。 作者から応答がありました。その一部が次の通りです。 「なんで「。」を使わなくちゃいけないんですか?意味ないですよね」「字下げってなんですか?」 わたし絶句。 物書きのはずなのに、ルールを否定しちゃっているんですね。 約物(「!」や「……」など)には、表記のルールがありますね。 ルールがあるのは日本人みんなが約物を見たら、「こういう意味に置き換えましょうね」と約束事として決めているからです。つまり、みんなが解釈を間違えないために表記ルールとして、その訳し方が決められているんですね。ここを個人の自由にしてしまったらどうなるでしょう。 例えば「リンゴ」という単語は、「バラ科リンゴ属の樹木になる実」として共通の認識になりますね。これを「わたしはミカンの意味でリンゴを使う」と宣言したら、理解してもらえるでしょうか。おそらく「なに言ってんの?」と白い目で見られますよね。 件の作者がやったことは、これと同じ行為だと思います。 個性を出すのは難しいです。工夫したい気持ちはわかります。 でも、決められた文章作法までは崩すべきではないと、わたしは思います。 だって、読みにくいし。
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おやΣ(゜Д゜) 「作品を批評してください」という方には、そのような方もいらっしゃるんですね💦 自分が20代の頃は、 まだ紙本が支流だっためか。 校正の意味を含めて、 「作品を批評してください」と 発言する人が大半だったのですが(´д`|||) 今は電子で読む機会が増えたし、誰にでも投稿出来るサイトが出来たこともあって、「趣味で書いてみたんですけど、どうですか?」と意味に変化してるように思えます。 なんかせっかく樹さんが指摘してくれたのに、返答が噛み合ってないような気がしたもんで(´・ω・`)残念に思いました。 因みに最近のラノベは、 台詞の冒頭にキャラ名が入ったり、まるっと1~3ペー
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「批評をしてください」と書いてありながら、よくよくコメントを読んでみると「(よい)感想をください」というニュアンスのお願いが確かにありますね。 そういう時には、「よーし、コノヤロー。本気で批評してやるー」と気合い入れて書いてしまいます。(笑) 台詞の冒頭にキャラクター名を書く作品なんてあるんですね。それきゃくh……。(笑) 絵文字ではなくて、顔文字ですね。 顔文字でも、「書籍の場合、縦書になるけど、どうするんだろう?」とは気になります。(´・ω・`)
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私も「」付けない書き方をしていますけどちゃんとしないとダメですね 気をつけていきます ありがとうございました
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「」は括られている一文を「会話文の意味」の約束事で用いますが、一方で会話文に必ず用いなければいけないものではないですよ。 例えばガリバー旅行記(青空文庫 原民喜訳)には次のような一文があります。 ”いっそのこと、何も食べさせないで、餓死させるか、それとも、毒矢で殺してしまう方がよかろう、と言うものもありました。” ここでは「」を使っていませんが、会話文を表現していますよね。 このように「」は会話文や引用、強調のために用いますが、会話文で何が何でも用いなければいけないものではないですよ。 ただ、「」を使わない会話文は、語り手にとって過去の出来事で、記憶の中にある会話を表現する際によく用
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まあ文章作成のお約束は、トレンド次第のとこはあるでしょうね… 従来と違う新用法でも、大多数が違和感なく使う表現は新たなスタンダードとして定着していく可能性はあるかもしれないですね。 エブリスタ界隈を見ていると ラノベ系作品の中で、複数キャラクターが同時に同じセリフを言ったときの  「「  」」 呼び方は、なんでしょう。「ダブルカギかっこ」「トリプルカギかっこ」とかでしょうか? この同時発声の使い方は、エブリスタ以外でもオンラインノベル・プラットフォームで広く普及していて、この新たなお約束を前提に書いているティーンエイジャーの子たちは、けっこうな数、いる気がしますね。 たとえばこういう新ルー
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カギ括弧を複数用いる作品はよく見かけるようになりましたね。 以前、 「「「「「(!?)」」」」」 のような使い方を見かけました。これはどのような情景になるのか、逆に興味が湧きました。 文章作法は、絶対のものではないと思います。 例えば、段落の使い方はプロでも異なりますね。 池波正太郎さんの文章は、段落の使い方だけ見れば間違っています。でも、あえて段落を崩すことで、池波正太郎さん独自のリズムを生みだしていて、それがプロの間でも評価されていますよね。 大事なのは、基本を知っている上で型を崩すことなんだと思います。わかった上でやることと、わからないでやることは相手の受け止め方が変わると思います。
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