嶋十繭

よもやま話。裏の笹籔にウグイスが遊びに来はじめ、徐々に春の気配を感じるこの頃。既にご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、本来のウグイスは落ち着いた茶色い羽を持つ鳥。世に広く流布している『鶯色』(抹茶色に近い鮮やかな黄緑)は、実はメジロという別の鳥の色だったりします。同じ春の鳥どうし、しかも花札の『梅に鶯』の札絵がメジロ的な色彩で塗られていることもあり、長い歴史の中でゆるく混同されてきたのかもしれません。うちの庭でも花の蜜を好んで吸いに来るのはウグイスではなくメジロなので、印象が混ざるのもさもありなん。とはいえ春を告げる小さな愛らしい鳥、どちらであっても見かけたら心めでたや。声を聞けたらさらにめでたや。春の訪れを浮き浮きと待ち望みつつ。
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ウグイスとメジロの混同、なるほど。鶯色も本来の体色とは違ったんですね。そういった混同、勘違いは他の生物でもありそうですね。 確か……、ブッポウソウと鳴く鳥は本来のブッポウソウではなく、フクロウの仲間のコノハズクだったという勘違いが長年信じられていた、というのを聞いたことがあります。 僕も、寒いの苦手なので春が待ち遠しいです。
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昔の人はおおらかなので、名に込めた風情は、学術的正確さとはまた別物だったのかもしれませんね。 ブッポウソウ…そんなエピソードがあったのですね!そういう伝説の中での勘違いや訂正も含めて、生き物と人との関わりは興味深く楽しいものだなと感心します。Last Wolfさんの物語を通して沢山の未知なる生物との出逢いを楽しませて頂いているので、これからもどんどん好奇心の扉を開いていきたいです。 立春を過ぎたとはいえまだまだ肌寒い日が続くので、暫し暖かい格好で共に春を待ちましょう…♪
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おお、この「よもやま話」を、新規作品で連載エッセイとして、定期的に更新されてはいかがでしょう?楽しみです
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エッセイ…!その着眼点はありませんでした。そんなふうに仰って頂けて嬉しいです。幾分何かを発信することにまだ不慣れで、自分の思いつくよしなしごとをそのまま垂れ流して大丈夫かなぁと不安に感じるところもありますが、あたたかいお言葉を励みにまた時々何か書いてみます…♪
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風流ですねぇ。 ウグイスの鳴き声、とても心洗われますが、たまに鳴き方が不器用なウグイスがいますね。 ああ、あの不器用なウグイスにも春がきますように……と願わずにはいられません。
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いますいます!春先に「ホケッホケッホケッ…」と懸命に練習している声が聞こえて来ると、むしょうに応援したくなりますね。春が終わる頃にはだんだんそんな声も聞こえなくなってくるので、きっとうまく鳴けるようになって、良き伴侶に巡り会えたのだろうなぁと思うことにしています♪ウグイスに幸あれ。
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