敏伝説

思った事がある2
山瀬裕也もそうだが、また更に悪くこの物語でもっとも大罪を犯したのは山瀬裕也の父である藤沢ゆうすけである。 彼の罪は事故で死んだ友人であった恋人を自分のものにした事、事故現場で友人達と共に真相を闇に葬った事、友人の一人を殺害して隠蔽した事、罪を犯しながら結城真莉の父が経営する会社に就職して倒産した事、藤沢雪の血が繋がっているから藤沢愛菜を毛嫌いした事、恐らく父親の悪事を知らない山瀬裕也に自覚なく復讐をさせてしまった事。 藤沢家も確かに悪事を働いているかも知れないが、僕からすればもっとも悪事を働いたのは藤沢ゆうすけである事は間違いないと思う。 藤沢ゆうすけにとっては山瀬裕也は優秀な子に育ったと思っているかも知れないが、僕の答えはNOであり、山瀬裕也は無能である。 何故なら、山瀬裕也が常盤蓮の下っ端の一人である一真を力でねじ伏せた後、「君みたいな不良に構っている余裕はない。僕はこの日本を変える中心に立たなければいけない。」と言っていたが、復讐に手を染めた人間が何を言うんだと僕は思った。 父親の悪事を加担した人間が日本を変えるのは現実になるのか? 愛菜の人生や女心を踏み躙ってまで復讐した裕也が幸せな人生を迎えれるのか? このような事を実の息子させた藤沢ゆうすけは何故父親面ができるのだ? 僕はハッキリと言える事がある、愛菜に生む事を望んでいなかったと言う資格はない! 裕也も日本を変える資格など君には無い! 藤沢愛菜は例えどのような悪事を働いた家族の子になっても幸せになる資格は十分にあったと思う。 読者の皆や作者の方も知って欲しい、日本を支えるのは心を本当に思える人に資格がある事を。

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