吉本つむぎ

心が洗われる、瑞々しい物語です
毎日少しずつ拝読させていただきました。 感受性豊かな主人公の目を通じて、 普通なら素通りしてしまいそうな何気ない日常の一コマを、 詩のように繊細な言葉で紡ぎ出しています。 柔らかな日差しにカーテンを揺らす風、生まれて初めて触れる美術の世界、 初恋の人の綺麗な眼差し、家族に対する変わらぬ愛情……。 中でも一番心打たれたのは音楽や美術の描写で、 曲目や絵画を知らなくても、主人公の感動が伝わって来るようでした。 「上手く描こうとし過ぎると、対象の本質から遠ざかる」 「審査員受けを気にし過ぎると、描きたいものが描けなくなる」 という作中の指摘は、あらゆる芸術活動に対して言えることで、 自分が何か表現しようとする時も、忘れず肝に銘じ続けたいと思えました。 疲れている時に読むと、心が洗われるようでホッとします。 本当に読んでよかったです。
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ありがとうございます。 音楽や美術作品を文章で表現することの難しさを痛感したお話でしたが、少しでもつむぎさんに感動が伝わったのであればこれ以上嬉しいことはありません。 初めて書いたお話でしたので、拙い部分があったと思いますが、大切に読んでくださり本当に感謝をしています。 素敵な感想をいただきありがとうございました。
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