雪翅

闇に立ち向かう少年少女の物語。
主人公二人が序盤からとにかくカッコよかったですが、中盤からはどんどんヒロインのあゆらちゃんに魅せられました。 始めの頃は父に対して強く出れないところがあったけれど、志鬼君との出逢いや立ちはだかる闇への反発を経て成長していく姿がとても頼もしかった。彼女がお母さんを動かした時も、「ああ、子どもはいつまでも親の言いなりじゃない。親の心をも動かす時が来るんだな……」と感動しました。 “愛は指先にのせて。”は特に好きな章です。 あゆらちゃんの演説(?)もさることながら、ピアノを弾くシーンが最高に美しかった。この場面、実際に“エリーゼのために”を聴きながら読みました。 こういう、心に訴えかけてくるような構成や書き方は見事だし、すごく憧れます。 ただ、ここの場面くらいから清志郎君の心も少し見えてきたような気もして……あゆらちゃんや志鬼君に対するあの“罠”は、もしかしたら、本人の儚い希望だったのかもしれないなとも思えて。 あの時には既に覚悟していたような気もするんです。だからもう叶うことはないけれど、自分が正常であれば、彼女が隣にいる未来もあり得たかもしてない。そんな素晴らしい時間に、一時でも浸りたい……そんな想いも含まれてたのかなと思います。 もしも、“彼の内面を理解したい”という想いで好きだと言ってくれる子がいれば。あるいは、最悪の事態を招く前に彼の凶行に気付いて諫めてくれる人がいれば。何の仮面を繕うこともなく、素のままで、あゆらちゃんや志鬼君と笑い合っていたのかもしれない……もう色んなifを考えちゃいました(´;ω;`) 狡い大人に苦しめられる子ども達にとって、少しでも優しい世界になっていってほしいです。 それから、志鬼君大好きな虎徹君がとーっても可愛かったです(*ノωノ)♡ きっとあの子も運送会社の一員として頑張ってるんだろうな。ぜひとも肉球たいがーずに入団してくんないかな……|ω・)ジー← とっても面白かったし、ぐいぐい読ませてくれる文章ごと楽しめました! 改めまして、完結おめでとう、並びにお疲れ様でした☆
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雪翅さんのレビューが毎回文章力高すぎて、私の本文が負けている気がします!!!笑笑 そうなんですよ、子供って親が思ってるよりずっと大人だったりしますからね、いつの間にか、親を越えていたり…あゆらの成長を感じ取ってくださり嬉しいです!! なんと!エリーゼのために、聴きながら読んでくれたんですか!?ええ、すごい!なんて粋なの!! 私が感動して泣いちゃいますよ… かく言う私も、あのシーンはとても気に入ってます💕 構成には本当自信がないので、そう言ってもらえると安心します😭✨ 清志郎にも優しい言葉くださって大感激です…! 本当の清志郎を知った上で愛してくれる人がいたら、志鬼のようにわかりやすくグレて
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