春月カオル

情景が浮かんできます
いつか行きたいと思っている芸術の街、パリ。 その雰囲気が漂う物語に、憧れが増してしまいます。 写真と音楽、季節と、そこに住む人々がありありと浮かんできます。 冬吾は、母親であるツバメに自分を見てほしかったでしょう。けれど、彼女の関心は別の男にある。 諦めの気持ちがありながら、淋しかったと思います。 とても不安定で、そこが彼の魅力でもあって。 リディーも冬吾に惹かれて……だからこそ、大切な彼に寄りかかりたくなかったのですね。 お互いの傷みを癒やしあう関係だったのかもしれないけれど、深いところでは愛情で結ばれていた。 そう思わせてくれるラストでした。 冬吾がリディーと再会するころには、素敵な大人になっていることでしょう。 優しい彼には、幸せになってほしいです(;_:)
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読んでくださった上にレビューまでしてくださって、嬉しいですが、なんだか申し訳ないです。でもありがとうございました。 冬吾は別の長編作品の主人公なのですが、短編で切り離して書いてあるものは、結構悲惨な話が多くて(笑) 私ハッピーエンドが好きなんですけど、本編の方は別の恋人との話になるので、どうしてもこのお話は悲しい話になってしまったのですが、お互いに前に進んでいくという希望を感じてもらえていたらいいなと思っています。
大事に読もうと思っていたのですけど、続きが気になって読み切ってしまいました。 感想も私が伝えたくて書いたものなので、どうかお気になさらず(^^) 本編をすっとばして先に番外編を読んでしまいましたね。  冬吾も色々と大変なんですね(笑) お互い前を向くための別れ……とても切ないですけど、本編の冬吾を知ったら感じ方もまた違ってくるのかもしれませんね。
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