よんど

やっぱりyuiさんの作品が大好きです
静かに流れる様に始まる物語の展開に目が離せなくなりました。主人公の女性が微睡みかけた意識の中、隣で眠る男性を見据えた時、二人は幸せ真っ盛りの恋人なのかなと甘い展開を予想しました。しかし、場面が変わると男性は居なくなっていて、女性は毎度感じる虚無感を胸に部屋を立ち去って行きました。言葉が一つ一つ巧みで丁寧で、且つ短いのにも関わらず内容が濃いので、女性と同じ立場になって作品に没頭出来ます。女性のなんとも言えない胸の内の気持ちには、私も切なくなり、大変共感しました。だからこそ、彼女が大切な人と出会い、前に進めている姿を見て安堵し、胸がいっぱいになりました。あの時立ち去った男性と再会(正確に言うとすれ違った時)した時、微かに思う事はあっただろうけど、自分の隣にいる相手の男性を見て、「今」を大切に生きようとする彼女の真っ直ぐな想いが沁みました。とても素敵な表現とお話、有難う御座いました。 もうお忘れになったと思いますが、実は以前にyuiさんの作品の「雨」のレビューを書かせて頂いた事があるんです。そちらの作品も本当に素敵でレビューを書くのが楽しかったのを今でも覚えています。またお邪魔させて頂きますね。

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