蜜原みな子

もう少し先の眩しい未来が読めるスペキュレイティヴ・フィクション
 最初はなんだ!? という感覚でした。  コミュニケーションが苦手な人募集とか。それがこういうルートを通って、こう着地するか! という。  そして、理想的で眩しい作中の存在、TRC、数々のロボット、そしてコミュニケーション。今の時代にはまだまだ早すぎると思われる──これは昭島さんの筆が立つことと、現実の社会がまだ追いついていないため──でもこの作品の射程距離はそんなに短くありません。  本作が「そうだよね」、と愛読され続け、ヒト、ロボット、コミュニケーション、社会総体がこの眩しさまで到達することを確信しています。まちがいなく、文学が未来を規定する、そんな作品。  キャラクターも「立って」います。  山岸結菜ちゃん、須原さん……いい味出しております。  SFはScience Fictionですが、わたしは未来や可能性を探る「Speculative」のSのほうが好きです。この作品はどっちもいいとこどりで、ScienceとSpeculativeが両立しております。  そして、ヒューマンドラマとしても楽しめます。
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新作執筆でお忙しい中、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 「文学が未来を規定する」、とても嬉しいお言葉です。 私が小説を書いて成し遂げたい目標のようなものです。 キャラが立っているというのも嬉しいです! 初稿の結菜ちゃんは存在感なかったので、推敲の甲斐がありました。 素敵なレビューをありがとうございました。
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