千勢 逢介

小さいけれど、かけがえのない世界
とある廃部寸前の漫画研究部、そこで活動する少年少女たちが主役の青春群像劇です! Q.漫研部ってことは登場人物はオタクばっかりなの? A.いいえ! 実に個性豊かで素敵な部員たちが登場します! Q.じゃあオタク要素は薄めなの? A.ご安心ください! 思わずニヤニヤしてしまうような濃厚カップリング談義も炸裂します! 死角はありません! しかもそれらの配分が絶妙で、甘酸っぱい恋愛や友情、さらには過去の因縁やそれぞれの悩みと対峙していく彼らの人間模様を通して、いつしか自分も放課後の部室にいるような感覚になりました! この作品を通して勝手ながら感じ取った裏テーマとして「なにかを作ること」があるような気がします。 モノ作りには楽しいばかりじゃない、納期をはじめ様々な障害が立ちはだかりますし、そのなかで作品 を作るという行為には、それぞれの役割における責任が伴います。 そんなテーマが、物語の中にとても上手く落とし込まれているように思えました。 漫画を描くのは作画担当だけではできません。 トーンやベタを担当するアシスタント、それに作品を客観的に捉える編集者も必要不可欠です。 主人公の桐矢くんは編集者という立場から、そして自らの性格や立場から、そんな大切なことを教えてくれたような気がします。 連載当初から追いかけていたこの作品……最新話に追いついてからは更新を心待ちにしながら読み進めさせて頂きました。 そうしてピークに達した『まんばな』読みたい欲を、同作のスピンオフ作品に幾度と無く癒してもらいました! こちらも登場キャラクターがより深く掘り下げられていてオススメです! 漫研部の面々と一緒に笑い、泣き、喜ぶ。 皆さんもこの素敵な部室を覗き見するだけでなく、その一員になってみませんか?
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この度は素敵なレビューをいただき、ありがとうございます✨ 千勢様に考察して頂いた点に、思わず「それなんですよー!」と首を激しく縦振りしてしまいました。 本作を執筆していた際、何かを成し遂げる時にスポットライトが多く当たる人(漫研部なら絵描き)ばかりでなく色々な役割の人がいて、必要のない人など誰一人としていない、という思いが根底にありました。 話ごとに登場人物の視点を変えて進めていたことから、全体としては捉えづらいかもしれないと思いながらの連載でしたが、読者様に作品から読み取っていただけるものがあったことは非常に幸いです。 また、漫研部の人物達を身近に感じて共に部室にいるように思っていただけ
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