三朗.G

運命と、絶望と、権利と。
こんにちは、三朗です。トピック参加ありがとうございます! 今回も楽しく拝読させていただきました。 あらすじの時点で、すでに絶望的なストーリーのにおいがする本作ですが、やはり、とてもつらい物語でしたね……(-_-;) さて。この小説を読んで、私の頭に真っ先に浮かんだのは『権利』という言葉でした。 物語は、主人公であるマツリさんがもうすぐ結婚、というところから始まりますが、結婚は自分で決めた事ではなく、あくまでも『外側』で勝手に決められたものです。 「まあ時代が時代だし、当時はそういうのも当たり前だったんじゃないの~」 ……と。割り切って読んでしまえばそれまでですが、マツリさんも私たちも、同じ『ひとりのヒト』として生きているのです。内心ではとても不安だろうし、つらいに違いありません。 しかし、そんな自身の状況に対し、マツリさんはなんの感情も抱かず、ただ諦観しています。 おそらく立場上、幼少の頃から『そういう生き方』を無意識下で強いられてきたのだと予測出来ますが、何事に対しても『きっと、そういうものだから』と受け入れる、というのはやはり人間らしさがないですし、悲しい事のように思えますね。 そんな中で、マツリさんはある『選択肢』らしきものを迫られます。 村に賊が来た、という事で『助けを呼ぶか否か』というのを自身で決断する立場に立たされますね。 このシーンで、初めてマツリさんが『あれこれ感情を表に出す』という描写がなされていますが――でも、よくよく考えると、この場でもマツリさんには『本当の意味での選択肢』なんてない、という事に気がつきます。 これがファンタジーなら「このままどこかへ逃げてしまえ!」みたいな選択肢もあるかもしれませんが、現実的には行くあてもなく、結局マツリさんは村に帰らなければいけません。 それにもし助けを呼んで帰っていたとしても、村はそこそこ被害に遭っているでしょうし、(日を改める可能性は高いとはいえ)結婚の話もまだありますし、なんなら「お前が助けを呼ぶのが遅かったから!」などと因縁をつけられるかもしれません。 ラストシーンで「何が正しくて、間違いで……」と考えていますけれど、それを考える権利すら、マツリさんにはないのかも……と。そうも思ってしまいました( ノД`) まさにどうあがいても絶望……('Д') な、印象的なお話でした。
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三朗.Gさま いつもありがとうございます。今回もお立ち寄りくださり、誠にありがとうございました。 暗い話にもかかわらず丁寧に読み込んでくださり、うれしいです。 時代設定上「権利」などは彼女は考えたこともないのでしょうが、自分のなかに知らず知らずのうちにあった「疑問」にふと、気づいてしまったが故の悲劇……という話でした。 どうも自分は「どうしようもない矛盾のなかで、足掻き、生きてゆく(または死んでゆく)」人の話というのが書きたいようで、どうしてもこういうタッチの話が多くなってしまうようです。 淡々とそういった人たちの姿を描くことで、いろんな感情を読んでくれる人に生み落とせたらなと思いいろい

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