ラスト、ぐっときた。
 ビジョン無き夢を追いある種モラトリアムとも言える男性二人の共同生活を、痛いほど現実味ある描写と会話文で描いた短編小説。  成功の可能性や未来という部分も含め、漠然とした時間の浪費や互いの違いに対し、主人公の苛立ちと共に二人の優しさが垣間見え 、ラストシーンの辺りは不思議な涙を流しながら読了。締め方、もう最高です。  男同士の照れ臭さや、意地を張り合うところとか、女同士にはないリアルさも読んで楽しかった。  三人称である事も、ぐっときました。まるで作者様が過去を振り返っているような、感情的なのにどこか俯瞰的に二人を見て昔話をしているみたいで、個人的にはそういう部分もあってこの作家さんの小説読んできてよかったなー、と思った読書時間になりました。とても面白かったです。
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とこさん、ありがとうございます☆ 最後にお書きいただいたように、どこかしら自分も二人の世界に存在していたのかもしれません。 頑張らなきゃ。
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