しのき美緒

人生へのエール
「自分の夢はどんどん小さくなっていった。」 戦力外通告を受けた主人公が自分のこれまでを振り返って気づく。 小学生のころは全く根拠不明の万能感に支配されているが、次第に他者と自分を比較するようになると、どんどん自信は減少し、社会人になればその帰属する社会にしがみついていようとする。 人生の縮図のような言葉である あきらめ半分にトライアウトの練習に臨む主人公三田。 ここから友人の登場によって移り変わる三田の心情が鮮やかに描かれていく。 そして、人生において点にしか過ぎなかった或るものを手に入れる。 友情はいいものだ。そして人生はいつでも逆転が可能である。 そんな作者さまからのメッセージを感じた。
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