斬新なシーラカンスのたとえ
シーラカンスのたとえは、度肝を抜かれました。 変わり者の二人、相手を見つけたときはシーラカンスを見つけた人ときっと同じ感情。 シーラカンスは、魚から進化して、エラを捨て肺を持ち、ひれは、足へと進化し、あとは陸上生物になるだけという時に、また、海に帰っていき、肺を捨て、えら呼吸に戻った不思議生物。 非鳥類型恐竜を含む生物の大半が地球上から消え去った6600万年前の大量絶滅を、進化をやめて退行し陸を捨て海に帰ることで生き延びた。 だから、現在のシーラカンスは、えら呼吸で体の中に使われない肺が存在し、陸生動物の四肢のように左右のヒレは交互に動く。 詩愛も海の底にいて、浅黄と共に陸に上がるところで、海に帰った。まさにシーラカンス。 無理に陸に上がることはない。これからは、海の中で、自分達の世界で自分達のペースで生きていけばいいからね。 そんなふうに、シーラカンスの運命と詩愛と浅黄の今までのこと、これからのことを重ねてしまいました。 相変わらず、雪乃かぜさんの地の文、好きです。会話との流れも好きです。 ほっこりしました。良い読後感をありがとうございました。
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氷堂さん、大変深い考察……痛み入ります😭 地の文を好きと言っていただけたこと、大変光栄です。地の文、実はいちばん苦手でコンプレックスだったんです。私は元々ずっと演劇をやってきた人間なので、台詞回しは思い浮かんでもどうしても地の文がト書みたいになってしまう。そんな悩みを日々抱えながら皆様の作品を拝読したりHOWTO本を読みふけったりして日々勉強し、今に至ります。だから氷堂さんの感想、ホントにホントに嬉しいです。 本作を書き終えて、またひとつモノカキとして成長できた気がいたします。丁寧に読み込んで下さり誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます✨
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