はーこ

少年少女たちが悩み惑いながら成長する、王道異能ファンタジー
舞台は誰もがアビリティという異能を持つ、架空の現代。主人公の聖夜・柊兄妹が持つ『時』の能力が、この物語における最大のキーワードでした。 聖夜と柊は高次元生物なる怪物と闘う、いわゆる特部と呼ばれる組織にスカウトされるわけですが、そこで出会う仲間たちも個性豊かなこと。 もちろんはじめから足並みがそろうわけもないですし、反発もされるのですが、つらく悲しい過去をかかえた仲間それぞれにもフォーカスを当て、葛藤を乗り越えてみんなで成長するストーリーは、読んでいるこちらも前向きな気持ちにさせられます。 また10代のキャラクターたちがメインなだけあって、どの子も真っ直ぐなんですよね。翔太に柊、深也に海奈、白雪に春花と、初々しい恋もようもかいま見られます。とくに旭が自分の命と引き替えにして聖夜を救った場面は、もっとも印象に残った感動シーンです。 ライトな文体でテンポよく進んでいくため、ボリュームのある内容も一気に読了することができました。 こうした読者に『読ませる力』と、初作品ながら約15万字の物語をきちんとテーマに沿って完結させる執筆力は、かなりのものです。 私もこれまでにいくつも長編を書いてきましたが、最後まで熱量を保って物語を完結させるのは大変なことです。その分、エピローグやあとがきを書いているときの達成感がたまらないんですよね。その感覚がやめられなくて、また長編を書き始める……もはや病気です(笑) そうやって、作者様自身が楽しんで書かれた作品は読者にも伝わってきますから、ほかの作品も拝見させていただきたいと思いました。 待ち受けている未来がつらいものでも、今の自分にできることを積み重ねていけば、未来は明るくなるだろう。その通りかもしれません。 友情や家族の絆に、愛。大切なものがたくさん詰まった、あたたかな物語をありがとうございましたm(_ _)m
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長い小説であったにも関わらず、丁寧に読んで下さってありがとうございますm(_ _)m キャラクター達それぞれのストーリーも力を入れて考えたので、そこを見てもらえて、そしてはーこさんを前向きな気持ちにすることができてとても嬉しいです(^^) 他の作品も見てみたいとのこと、本当にありがたいです(;_;)お時間がありましたら、ぜひ他の作品にもいらして下さい(^^)お待ちしてます! あとがきやエピローグを書いてるときの達成感が癖になるの分かります。まだ1作品しか書き終えてませんが、書き終えてすぐに続編(長編)に手を出してしまいましたから(笑) この度は素敵な感想をありがとうございました!
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