猩々けむり

凍えた身体を温めてくれたのは、愛猫とホットミルクでした。
読了しましたので、感想を失礼いたします。 まずはじめに、4,000弱の文字数で、読者を引き込むストーリーを書き上げたことに、感服致しました。 一切無駄な描写が無く、かと言って不足しているわけでもなく、シンプルで分かりやすいリズムが最後まで続きます。 「秋の日の宵の口」「北東の空にペルセウスが昇る頃」童話の世界へ誘うような始まりに引き込まれ、旅人の訪れた家も可愛く、どんな物語がはじまるのだろう‥‥!とワクワクが止まりません。 こりゃまたすごいのなんの、そのワクワク感が最後の一行、最後の一文字まで持続します。これぞいずひさマジック。(呼び捨てでごめん) 魔術師と聞いた瞬間、さぞ難解な魔法をつかうと思っていたのですが、主軸は魔法バトルとかそういうありきたりなものではなく、魔術師と愛猫のドラマであり、お互いを思い合う気持ちが描かれています。 オイタをした愛猫ちゃんをまた一からしつけようとする最後も好きです。とにかくこのファンタジーは素晴らしい。細かく散らされた伏線と、温度まで感じさせる情景描写に、「すごいっ!」と声が出てしまいました。 最後に一言。最低でも2回読むことをおすすめします(わたしは四回読みました) トリックを理解したうえでもう一度読むと、また新しい視点で楽しめます。 さて、牛乳とブランデーとシナモン買って帰ろ〜〜🎶
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みもざ様、この度は拙作の読了、ならびにこのような素晴らしいレビューをお寄せくださりありがとうございます! ヨーロッパのお伽噺や伝承のイメージで、化け猫の話を書いてみました。話自体がシンプル過ぎたかなと心配していましたが、むしろ それが功を奏していたようでホッとしました。 魔法のある世界のワクワク感。古典ファンタジー的な世界観を描くよう注力したので、意識した描写に気付いていただけてとても嬉しいです。
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また、沢山好きになってもらえるポイントがあったようで嬉しい!
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