安岐ルオウ

運命と奇跡、生命と芸術をめぐる物語
竜の血に定められた運命と、竜の力がもたらす奇跡の仕掛けを軸にして、その周りをまわるのは、命を永らえることと、至高を求めることの二つの相反する意思。 手段だった後者が目的へと昇華して、前者は……。 ザンジバルとヨーロッパというふたつの対照的な舞台、それにドビュッシーとバッハも対置され、魅力的な性格の人物たちと相まって、ストーリーを一層深く彩り、感じて味わうことができます。 じっくりと堪能させていただきました! (感想をリクエストいただいたのと別の作品で申し訳ありません(汗))
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深く読み込んでいただき誠にありがとうございます。 まだまだ中途半端ではありますが、芸術とは何かを突き詰めて考えた作品の一つです。 平和な時間の中で淡々と努力すれば誰もが優れた芸術を創作できる訳はなく、真に人々の魂を揺り動かす仕事を成し遂げるためには、自らの魂や命を差し出すくらいの鋭い感性や祈りと熟練した技が、地球という大自然と重なる奇跡により生み出される可能性を僕は真面目に信じています。 その思いを掬い取って下さったルオウさんに、心より感謝申し上げます。 今夜は、あたたかい気持ちで眠れそうです。

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