吟遊和環

豊富な語彙
猫が泥棒猫の話をする、という発想に度肝を抜かれました。彼女が化け猫であることにより、古風な口調でも違和感がありませんし「わらわ」と書いてアタシと読む、というのもとても素敵です。出囃子や三味線の音が今にも聴こえてきそうでワクワクしました。語り手のお嬢さんも旦那様を愛しているが故に化け、これからも掛け軸に寄り添って長い時を生きるのでしょうね。旨味が凝縮された短編でした。お後も大変よろしかったです。
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吟遊和環さま 感想をありがとうございます!! 初めて時代小説を書くに当たり、注釈を入れずに地の文でどなたにも取っ付きやすくするにはどうするか考えた末に化け猫さんを語り部に配置してみました。 時代物ならではの雰囲気を出すのに、講談のような語り口にしたら楽しんでいただけるかと気風の良い喋りを使ってみたり、とにかく楽しんで書いた作品です。 猫、寝子、泥棒猫と猫づくしで掛けたりと、時代小説にしてはトリッキーな作りにしてあります。 私にとっても初めて尽くしで思い入れの深い作品。 楽しんでいただけましたら、何よりです!! 本当にありがとうございます🐾
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