明るく楽しく、読みやすい
物語が一区切りつく258ページまで読んでの感想です。 とても面白かったです。 世界観や細かい設定が作者様の中でしっかりと確立されていて、冒頭部分から自然な流れでファンタジーの世界に引き込んでくれました。 そんな確立された世界観の中で繰り出される、主人公セリの揺るがない現代っ子の口調や言い回しに、ちょいちょい笑わされます。 文章に面白味があり、修飾にオリジナリティがあるのもとても良いなと思いました。 自由気ままに綴っているように見えて、しっかりコントロールされていて暴走していないバランス感覚も素晴らしいです。 また、誤字脱字が見当たらなかったのも素晴らしいと思いました。 エブリスタでそういう小説にはなかなか出会えません。よく読み返していらっしゃるのだろうと感じられました。 ストーリー展開としては序盤、及びゼノと二人で活躍する辺りが特に面白かったです。 異世界に行って最初に出会うのが息子という設定がまず斬新だな~と思いました。 突然母になるまだまだ若者な主人公が、安易にジュリに惚れたりせず、きちんとお母さんしてるところが良いですね。二人の親子関係が可愛らしくて好きです。 ゼノにも何か秘密がありそうで、セリの過去とどう絡んでくるのか気になります。 オリーヴ親子は急にキャラが濃いな~と思っていましたが、オリーヴの素性がわかると急に信頼感が生まれました。笑 オリーブの後押しを経て、ゼノと二人でモンスターに立ち向かうシーンはとてもわくわくしました。 あの辺りから一気に面白さが増しましたし、文章も安定して情景が伝わりやすくなりました。 あと何よりイラストがかわいい! キャラクターが増えるごとに、スター特典でビジュアルを確認するのがとても楽しみでした。 そんな中で恐縮ですが、気になった点が3つありました。(続きます)
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一つには描写の不足です。 描写が足りていない、または省かれた状態で話が進むため、置いてけぼりになる瞬間がちょいちょいありました。 舞台が変わって情景描写がほしいところで、心情描写だけで進んでしまったり、会話中のキャラクターの反応が書かれずにセリフの応酬が続いて、何が起きたのかよくわからなかったり。 ただ、「34陽だまりの調べ」辺りからは一気に良くなったので、序盤だけが整えられていないのかもしれません。 二つ目は、構成上の問題でヴィオにときめきを感じにくい点です。 ①先にヒーローの位置づけである可能性が極めて高いゼノの存在がある ②男性としての魅力を感じてドキドキするような特別なイベントがない
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天野アンジェラ様 感想・レビューをありがとうございます! もともとは星凛さんとジュリくんだけの、『お母さん』をテーマにした短編だったのですが、気づいたらこんなことになっておりました……(笑) 本作は異世界モノに初挑戦した作品で、西洋風ファンタジーも初めてだったためか、至らぬ点も所々あったと思います💦 街並みだとか建築物だったり、暮らしだったり、ほんとうに手探りの状態で資料集めに四苦八苦しておりまして。まだまだ改善の余地ありですね。 ヴィオさんにつきましては、第2章のウィンローズ編で深堀りしています。実はオリーヴたちが星凛さんたちの屋敷にやってきたのは、現在判明していることとは別に、重大
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