れふれ

素敵な物語をありがとうございました。以下長文です、すみません。
私の大好きな作品です。 四年程前に読ませていただいて、小説でこんなに泣く?と言うぐらい文字通りの号泣をしました。 当時も感想を送り、お返事もいただけたのですが、エブリスタのリニューアルで消えてしまっていて。今回読み返した折に、四年歳をとった私として、再び感想をおくらせていただくことにしました。 まず、二人が二人で生きる未来を選べなかったのは、決してお互いのことを愛していなかったからではないこと。今は自責してしまうかもしれないけれど、好きだったことを自体を否定しなくてもいいんだということを結末を通して強く思えるそんな作品でした。 「もし二人の近くにマイノリティの形で幸せを掴んでいる人がいたら」「二人(特に宗司くん)を取り巻く環境が少しでも違っていたら」など少しでも違いがあれば、二人で生きる道を選んでいたかもしれない。けれどそれが紙一重の違いであり、絶対に越えられない紙一重だったというのが、リアルで切なくて、そんな繊細な描写を可能にしているもろみさんが本当にすごいと思いました。 特に、後半の宗司の「冬真に幸せになって欲しい」という、エゴだけれど切実な悲鳴が、人間らしく胸が揺さぶられました。決別してしまう選択が絶対にハッピーエンドでは無いけれど、二人の最適解だという事実が何よりも辛く心に刺さりました。 この四年で社会も少しずつだけれど確実に変化していて、同性愛のドラマや映画も増えているのを見て、今の社会ならば、もしかしたら二人で生きることを選んでいたんじゃないかなぁなんて、ふと考えてしまいます。 ifの話として、お互いに結婚しないまま何年か後に偶然再会した二人なら今度は……!とついつい想像してしまいます笑。これから、宗司と冬真のような選択をする人が減るようなそんな社会に近づいてほしいと切に願います。 私に大きな影響を与えてくれたこの作品が本当に大好きです。四年前と今の私では、端々で感じることも変わっていて、この先もずっと読み続けていけたらいいなと思っている作品です。もし紙の本にする予定等ありましたら教えてください。いくらであっても購入させていただきたいと思っています。 自分語りのようになってしまいごめんなさい。 最後になりましたが、こんな素晴らしい作品を作り上げてくださってありがとうございました。 ずっと応援しています。 くれぐれもお体にお気をつけて。
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れふれ様、こんにちは! 四年も前の作品を読み返してくださり、ふたたびコメントまでいただけてほんとうにうれしいです。 早いもので四年も経ったんですね…!お元気でしたか? 小説と名乗るのもおこがましい、方法もわからないまま書き殴ったような作品ですが、れふれ様はじめ読者の方がご自身の経験や感情をのせて、補完して読んで下さったことでようやく物語になれたというか、物語にしてもらえたのかなという気がしています。 いま読み返すと、「この表現はまずいな」と思う部分がままあって、たった四年とはいえ、自分と世間の意識が変わったことを実感します。 とはいえメディアなんかを通して感じる時流と、実生活でそばにいる人
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こんな長ったらしい感想文にも丁寧にお返事いただきありがとうございます! 確かに、四年の月日による意識の変化は、個人個人は勿論、メディアと世間、世代間によっても差がありますし、特に宗司の親世代の変化は大きくないかもですね……。もろみ様の今のお考えが聞けてとても嬉しかったです!!私自身、もうすぐ宗司と冬真が出会った頃の年齢に近づいてきているので、同じ年齢になった時どう思うのかな、なんてことも少し楽しみにしています。 紙の本の件、把握しました。 無茶振りを言ってしまってすみません。 そもそも無料でこの小説を読ませていただけているだけで世界に大感謝なのですが、つい欲が出てしまいました笑。 エブリス
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