光村 佳宵

 黒崎リクさん、今晩は。以前ご挨拶した光村佳宵です。  『天方家女中のふしぎ暦』を購入し、拝読いたしました。  書籍の方ですし、レビューや感想と言えるほどのものではないので、此方のコメントから失礼します。  まず、執筆、お疲れ様でした。とても楽しく読ませていただきました!  舞台は昭和初期。この時代なら資料は残っているのでしょうが、当時の住宅事情を丁寧にお調べになっていたことに驚きました。季節の支度など、文章で表すことも含めて、結構骨が折れたのでは、と思います。同時に、それに対する結月さんの感慨も読めたことで、地の文でありながら彼女に寄り添えるのが素敵ですね!  また、読み進めていくうちに、色を付けたように季節が、環境が鮮やかになっていくのが、天方家で結月さんが彼女らしく呼吸をして生きていっているさまのように感じて、読んでいる此方の気持ちも清々しく感じます。結月さんの生育環境もあるのでしょうけれど、こう、自己主張の激しいタイプではないので、此方も素直に受け取れて心に沁みてきます。  それから、作中の最初の方に出て来た野宮家の奥様(彼女一人の登場。田舎の生まれで蛮勇な一人息子。愛人の幽霊も登場)と天方夫妻(相思相愛。都会出身でクール、後に自分の実力を省みられる一人息子)が対照的で、この作品をほのぼのだけで終わらせず、結月さんの生い立ちも含め、作品をしっかりと浮き上がらせている気がします。    個人的ですが、式神である鳥さん達の掛け合いが漫才(とっても失礼!)のようで好きです。  余談ながら、この書籍用にブックカバーを作りました。四十雀さんのイラストはなかったので燕さんのと、蛙さんのイラストです。  閑子さんは霊媒なのかしらん、とか、結月さんは能力も含めてどう成長していくのかしらん、などと、結月さんのお仕事を通してみる季節も楽しみにしつつ、続編を期待していますね!  だらだらと長文を失礼いたしました。どうかご容赦を。  折しも、燕(1号さん!)の子育てがそこここで見受けられるこの季節。暦の上では夏。あっという間に暑くなりますが、どうぞお体を大切に。  それでは、失礼致します。
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 光村佳宵さん、こんばんは。 『天方家女中のふしぎ暦』購入頂き、そして素敵な感想まで頂き、ありがとうございます!  昔から大正・昭和初期の和洋折衷な時代感が好きで、本や資料を読み漁っていました。そんな好きが高じてできた作品でもあります。  当時の人々の四季折々の暮らしを感じて頂けたのなら幸いです。発達する帝都と昔ながらの田舎における人や家族の形の変化も、当時ならでは思います。  式神の小鳥達の掛け合いは書くのが楽しいです。漫才と言って頂けて、むしろ嬉しい限り(笑)  ブックカバー作られたのですか!一号(燕)と周防様(蛙)の組み合わせ、良いですね。  これからちょうど書籍の終盤の季節に入り
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