小原瑞樹

人はどこまで優しくなれるのか。
グループの輪の中で微妙に浮いている主人公、七の疎外感や、それでも輪の中から外れたくないという必死さ、クラスメートの無理解や無関心といった描写が非常に生々しく、読んでいて心が抉られる。 そんな七に手を差し伸べるのがターゲットとされたクラスメート、伊原。彼は七に限りない優しさを注ぎ、七のありのままの姿を受け入れてくれる。相手のことを第一に考える伊原の行動は終始一貫していて、それが思いも寄らない結末を呼ぶ……。 息が詰まるような学校生活の中でも、伊原のような人が一人でもいればきっと多くの人が救われる。本当の優しさの意味を教えてくれる作品です。
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小原 瑞樹さま、レビューありがとうございます。 私の伝えたかったことを余すことなく汲み取っていただいた上、美しい文章でまとめていただき、感無量です。 ラストの二文には、思わず涙が溢れそうになりました。 このままあらすじとして使わせていただきたいくらいです。 本当に、ありがとうございます。 教室という小さな箱庭で、ななが抱えていた苦悩や葛藤を描きたかったので、心を抉られるほど感情移入して読んでいただき、作者冥利に尽きます。 また、一番力を込めて描いたのは、小原さまが触れてくださっている通り、伊原の無償の優しさでした。 どれだけ自分の世界に居場所がなくても、理不尽な目に遭っても、たった一人でも
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こちらこそ心に残る作品をありがとうございました。 涙が出るほど喜んでいただけたとは、感想を書いた甲斐がありました。 辛い展開も多かったですが、優しさに満ちた素敵な作品でした。
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