已乃

素直に出会えて良かったと思える作品です
最初の3ページ、主人公の切ない恋心と共にいきいきと描かれる彼女の姿に、読者である私も一緒に愛おしさを覚えます。好きと伝えられない片思いの切なさを綴った日常風景に、自身の青春時代を思い出しました。 4、5ページめ、またしても良い意味で裏切られました。最後まで読み終わった後、はじめから読み返すと、ああこの文章はこういう意味だったのだなと気づきます。 彼女が主人公にかける言葉も、後から読み返してみると〇友達にかけるそれです。ストーカー男の捨て台詞も彼女に向けてではない。自然な文章なのに、結末を知る前と知った後では見え方が異なるのが面白いです。 大好きな人の好きな人になれない切なさがぎゅっと詰め込まれた作品です。最後まで読んだ人にならわかる、一見在り来りな表現の《細い腕》というタイトルの秀逸さにも脱帽です。
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已乃さま、レビューありがとうございます。 匠から見た夏美の魅力を存分に伝えたかったため、それを感じ取っていただき、嬉しいです。 青春小説を書く際は、読んでいて思わず学生時代に心を引き戻されるような心理描写を心がけているため、冥利に尽きます。 伏線についても拾い上げていただき、ありがとうございます。時間をかけて隅々まで読んでくださったことが伝わってまいりました。報われる思いです。 ストーカー男の捨て台詞はバレるかも、、と思いつつ、ドキドキしながら書きました。。笑 「大好きな人の好きな人になれない切なさ」とても綺麗なフレーズで、胸を打たれました。 まさに本作品で一番伝えたかったことかもしれませ
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青のキカさま こちらこそ素敵な作品を書いて、読ませていただきありがとうございます。 不要な表現を全て削いだシンプルで美しい文体が好きで色々読ませていただきましたが、その中でも特に好きな作品です。 同じ字書きとして嫉妬を通り越して憧れます。 キャッチコピーとして~の下り、勿論大丈夫です。私自身この作品を表現するのにしっくり来た表現だったので、とても嬉しいです。 (ああでも、本当に自然と湧いてきたフレーズだったので、私の作品の中で使い古してる表現かもしれません。それでも問題なければ……)
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